フィルム一眼レフカメラ、初めて使ってみました

2023.09.12

こんにちは。
EZO CAMERAアルバイトスタッフの橋爪です。

10月でエゾカメラに入社してから一年。
アルバイトとして働きつつ、休日には様々な場所に出かけたり、イベントでの撮影を依頼されたりと、この一年の間に様々な人やカメラとの出会いがあり、その中で撮影に関する技術やカメラに関する知識もアップして、
また一つ夢であるフォトグラファーへ近づいたと感じています。


さて、そんな毎日のなかで初めてフィルム一眼レフカメラに触れる機会があったので、今回はその体験エピソードや感想をお話していこうと思います。

今までフィルムカメラはコンパクトカメラでしか撮影していませんでした。

フィルム一眼レフカメラってどんな感じなんだろう?
操作感は?
写りはどうなんだろう?

という思いを漠然と持っていましたが、なかなか触れずに来ていました。

理由はおそらくこれからフィルムカメラを始めたいと思っている皆さんと同じで

「難しそうだから…失敗が怖いから…」

という理由からです。


そんな思いを持ち続けていた2023年の5月某日
店頭にMINOLTA X-70という一眼レフカメラを標準ズームレンズ付きでお持ち込みいただきました。
売却を検討されている商品で、動作チェックしたところ問題なく外観も比較的綺麗。前オーナー様が大切に使われていることが伝わる商品でした。
無事にお買取りさせていただき、商品を検品(動作の再チェック、清掃などのこと)しているとカメラに対してみるみる愛着がわいてきてしまいました。
一目惚れしてしまったのです。

角張ったデザイン、時代を感じるクロームボディ。
フィルムカメラの中では近代的でありながら、しっかりとレトロな雰囲気を味わえることにすっかり魅了されてしまいました。

フィルムの一眼レフカメラにはいままで触れてこなかったですし、これはいい機会だと思い上司に相談します。

『ちょっとこのカメラ試しに撮影してきていいですk…』
『いいよ!!ぜひ撮ってきて!!』

と食い気味に承諾してもらい、興奮気味の上司から「Film Never Die SORA 200」というフィルムを渡され、そのフィルムの試写も兼ねてさっそく休日を利用して撮影に行くことに。ちょっと怖かったです。
「X70」と「FILM NEVER DIE SORA 200」


行き先は、大通公園で開催していたライラックまつり。
自宅から電車に乗って向かうことにしました。
JR函館本線 高砂駅のホーム
JR函館本線 高砂駅のホーム


自宅の最寄り駅で電車が来るまで何か撮ろうと思い、数枚スナップを撮りました。
2~3枚程のつもりが気づけば8枚も撮っていました(笑)

ここで撮りすぎてはいけないと思い、ちょっとシャッターを渋ってしまいましたが、あとからプリントを見て駅だけでなく電車内や車窓からの景色も撮ればよかったと後悔しています。

電車に乗り札幌駅から大通公園へ。

ライラックまつりは毎年5月に行われている札幌では春の訪れを告げる風物詩的なイベントで、グルメやスイーツなど、様々なお店も出店していますので、来年の春はぜひ遊びに行ってみて下さい。

到着してからは公園内を散策し、お祭りを楽しむ人の様子や咲き誇るライラック、きれいに整備された花壇なども見どころで、夢中でシャッターを切りました。

一部条件では光線漏れがあったようです。後で報告し、モルトを交換します。
個人的に一番上手く撮れた一枚。

こちらが個人的ベストショット。
ライラックを中央に配置しシンプルな構図の写真で気に入っている一枚。
主役のライラックにしっかりピントが合っていて、花びらの一枚一枚が細かく描写出来ています。
MINOLTAのレンズはいずれも優秀な性能で定評があるのも納得です。


そうこうしているうちに、フィルムカウンターが36に…
数日間借りる予定が、半日で撮り切ってしまいました。


その足でいつもお世話になっている札幌菊水写真現像所へ。

札幌菊水写真現像所については→コチラ←


現像、プリントされた写真を見て意外と上手く撮れていると思っていましたが、店長の橋口さんに「写真が暗すぎだな。」とご指摘をいただきました。
X-70は絞り優先モードが使用できるので、マニュアル撮影に自信がなかった私はほとんど絞り優先モードを使って撮影していました。 
つまり、この機体は露出計の値がアンダー(適正露出より暗くなること)になってしまっていることが分かったのです。

しっかり撮れているかどうかはネガを見れば一目瞭然で、適正露出で撮影されたネガは像が濃く現出しており、ネガを見ただけで何を撮ったか分かる程です。
橋口さんが撮影したネガと私のネガを比較して見せてくれましたが、私のネガは何を撮ったのか分からないくらい薄く、あきらかに露光量が足りていないことがわかりました。
橋口さんの現像技術によりプリントではここまで仕上げてくれたので良かったですが、中古のカメラを使用する場合は、カメラ内の露出計を過信するのも良くないですね。
単体露出計や、スマホの露出計アプリで確認すると、正しい露出で撮影でき、ネガの質が上がって、現像後の調整にも幅ができると教えていただきました。


仕事においても、検品の際露出計が動いているだけではきちんと動作しているとは言えないな、と勉強になりました。


今回初めてフィルム一眼レフを使ってみて感じたことがあります。
それは普段の業務で検品の際に空シャッターを切ったりしていましたが、実際にフィルムを装填して外に持ち出すとまるで感覚が違いました。
シャッターを切ったときの『カシャン』という音、ファインダーの中でピントが合っていく感覚やフィルム巻き上げの動作。
全てが新鮮で36枚が少なく感じるほど撮影していて楽しかったです。
X-70では絞り優先モードが搭載されているのでピント合わせと構図に集中できるのも良い点だと思いました。
それでもピントが微妙な写真があったり、先ほど言ったように露出計に狂いが生じていたりと今のデジタルカメラがいかに優秀か痛感しました。


最後に、今回使ったフィルム『Film Never Die SORA 200』の写りについてです。

レンズのマクロ機能を使って撮影。ピントは微妙…
この日は札幌ラーメンショーが開催されていました。ラーメンをすする人たちを一枚。

ISO感度は200、映画用デーライトフィルムをC-41処理で現像可能にしたものということで、各DPEショップで現像が可能です。 
描写はやや赤みがあって暖かく、やや軟調なことも相まっていわゆるレトロな雰囲気に仕上がっている印象です。 
少し高価なフィルムではありますが、写真の通りレトロというか柔らかめな印象ですので、明確に描写の違いを求めたり、普段と違う写りを楽しみたい方にはおすすめのフィルムとなっています。
当店にはこのフィルムの他、寒色系で高感度の「UMI 800」も在庫がありますので気になる方は是非お試しください。

大通公園から見るテレビ塔
一度しか撮影していないのに愛着が湧いてそのまま購入してしまい、今でも時々持ち出し風景撮影のアクセントとなるカメラになりました。


フィルム一眼レフカメラと聞くと難しそうで敷居が高いように感じますよね。
ですが、私のようなフィルム一眼レフカメラ初心者でも一度使い方を覚えてしまえば気軽に楽しむことができて、レンズ交換式ですから様々なレンズで風景、スナップ、人物撮影なども幅広く楽しむことが出来ます。
当店では整備済みの一眼レフがたくさんありますし、購入いただいたお客様には使い方のレクチャーも行っていますので、まずは店頭でお話させていただければと思います。

それでは!




札幌中古カメラ専門店

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