OLYMPUS TRIP35のいいところ
2023.02.08
皆さんこんにちは!
エゾカメラスタッフの大江です。
新年を迎えまして当店も心機一転のスタートを順調に切らせていただいております。
そんな中ですが
なんでこれが売れないの!?
なんでこの良さをみんなわかってくれないの!?
というスタッフの個人的推しカメラについてご紹介させていただきます。
OLYMPUS TRIP35
そのカメラこそこちら
OLYMPUS TRIP35(オリンパス トリップ35)
1968年に発売され、20年もの間販売されていた大人気商品です。
ボディのベースはハーフサイズカメラ「PEN EES」だそうで、さほど変わらない大きさで35mmフルサイズを使用するカメラということになります。
操作はいたって簡単で、フィルムを装填したら、おおむねのピントを合わせて、写ルンですのようにダイヤルでカリカリとフィルムを巻いてシャッターを押す。
これだけです。
レンズは40mm。広角と標準のいいとこどりで私の大好きな焦点距離。
写りもとても素直で、温かみのある描写となっています。
当店では整備済みのTRIPを数台ご用意させていただいています。
というわけでこのTRIPの魅力を、とあるカメラと比較しながらお伝えしていきたいと思います。
とある高級コンパクトカメラと比較する
というわけで今回はこちらのカメラと比較してみます。
言わずと知れた高級コンパクトカメラ「CONTAX T2」です。
おい全然価格帯が違うでしょ!!!
レンズのスペックはTRIPが「Zuiko 40mm F2.8」、T2が「Sonnar 38mm F2.8」で似通っていることが、今回の比較対象に選んだ理由です。
と思われるでしょうが「だからこそいい」のです。
果たして高級コンパクトカメラに、価格で言えば1/5程度のコンパクトカメラがどこまで肉薄できるのか。
本当に今のあなたに高級コンパクトカメラが必要なのか!?というおよそカメラ店らしくもない比較を行いたいと思います。
使用するフィルムは「Kodak Color Plus 200」です。
T2の使用方法については今回割愛いたします。とても簡単なので。
TRIPは、側面のる爪を押し下げて裏蓋を開け、巻き戻しクランクを引き上げてフィルムをセットします。
フィルムの出ているベロを伸ばし、反対側のスプールの溝に差し込みます。
写真が暗く申し訳ありません。
溝にフィルムを差し込んだら、上の巻き上げギアを左から右に巻いて、スプールにフィルムを巻き付けます。
上手くスプールにフィルムがたるみなく巻き付いたら裏蓋を閉めます。
そしてレンズ鏡胴部にあるISO感度の数値をセットします。今回はISO200のフィルムですから200です。
これが出来たらさぁ、準備完了。
大きさは比較するとこんな感じ
横幅はややTRIPの方が小さいですね
厚みに関してはボディはさほど変わりませんが、レンズが収納できる分、T2の方が薄いというところでしょうか。
肝心の操作性ですが、露出に関しては今回はどちらもカメラ任せのオートモード(TRIPは「A」T2は「P」モード)にて撮影することにしました。
TRIPはオートフォーカスがないのでおおむねの距離での撮影となりますが、最短撮影距離と無限遠での比較を主に行いたいと思います。
二台の写真比較
それでは撮影結果を見てみましょう。
現像はおなじみ札幌菊水写真現像所さん。
まずは中~遠景での写真です。①がCONTAX T2、②がOLYMPUS TRIP35です(以下同じ)。
続いて縦位置の明暗差のある写真です。
続いて暗い屋内での光源を撮影しました。
(この時TRIPは後述する露出不足防止の装置が働いたため、手動でF2.8に設定をしています。)
最後に最短距離付近での撮影です。
T2は0.7m、TRIPは0.9mが最短。
いかがでしょうか?こちらはだいぶ似通った描写になっている気がします。
このように比べてみると、画像のシャープさや色乗りの良さなどはT2に軍配が上がります。
ですが、TRIPの柔らかく、記憶をそのまま写真にしたような描写は好きな方も多いのではないでしょうか?
これがスタッフおすすめのOLYMPUS TRIP35の実力です。
この描写の違いに5倍以上の値段…どのように感じましたでしょうか?
一応付け加えておきますが、決してCONTAX T2をこき下ろしているわけではございません。
希少性、市場人気などを考慮すればT2の値段は妥当なものですし、その造りやたたずまいは私自身も大好きです。
失敗防止の赤ベロ
OLYMPUS TRIP35は他にも失敗写真を防ぐ仕掛けがございます。
通称「赤ベロ」と呼ばれている機能です。
TRIP35のオート露出機能はレンズの周りに配置されているセレン光電池の測光によるものです。
そしてシャッタースピードは1/250秒と1/30秒の二種類しかなく、露出不足となることが多々あります。
初心者向けカメラとして発売されている以上、失敗写真は少ないことが必須。
そこでOLYMPUSではPENシリーズから赤ベロと呼ばれる装置を導入しています。
このように装置が作動し、シャッターが切れません。
これにはほかにも利点があって、例えばレンズキャップをつけたままシャッターを切ろうとしても切れない。ポケットやカバンの中にうっかりシャッターチャージしたまま放り込んでもシャッターは切れないなど、失敗写真が本当に少なくなる工夫がされているのです。
実際今回写真を撮っていてもレンズキャップを外し忘れていて、赤ベロに助けられ、37枚の記録をしっかりと残すことが出来ました。
いかがでしたでしょうか?
当店スタッフおすすめの「OLYMPUS TRIP35」
しっかりと整備された美品が当店には在庫ございます。
使い方がわからない!という方にもしっかりとレクチャーしますので、ぜひ店頭に遊びにいらっしゃってくださいね♪
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