フィルムカメラに初めて触れる
2022.10.25
皆さんこんにちは。
お久しぶりの投稿となりました。エゾカメラスタッフの大江です。
突然ですが、エゾカメラにアルバイトが入社し、現在二人体制で業務を進めております。
アルバイトのH君
入社してくれたのはH君。
昨年デジタルカメラを購入してからカメラにハマってしまい、たまたま見かけたエゾカメラの求人に応募してくれた逸材です。
普段使っているのは「PENTAX KP」とのことです。
デジタルカメラばかりでフィルムカメラにはあまり興味がなかったとのことですが、そこはエゾカメラ、フィルムカメラに強みを持つカメラ店ですから、ぜひ興味を持ってもらおうと大江は画策します。
初めてのフィルムカメラを選ぶ
まず、興味のなかった人への初めてのフィルムカメラとなると
・操作が簡単
・描写がいい
・ある程度レトロで、使う楽しさがある
などを条件として、私が選択したのはこちら!
Nikonの「L35AD2」
通称「Newピカイチ」です。
ニコンが発売したコンパクトカメラの中でも人気の高かった一台。
35mm単焦点レンズ搭載で、初代ピカイチのゾナー型からテッサー型に変更されたものの、その描写力には定評があり、さらにレンズカバーが付くことにより…
という御託をあまり並べるとドン引きされて使ってもらえなさそうなので、
「操作はいたって簡単で、フィルムを装填すれば自動的に巻き上げ、シャッターボタンを押すだけ。」
とだけ伝えて、カメラの試写をお願いするという名目でフィルムカメラに触れてもらう機会を作り出しました。
結果
結論から申し上げますと、見事にH君をフィルムカメラの沼にはめることに成功しました。
撮り終えたカメラからフィルムを取り出し、現像所に同時プリントとデータ化を依頼してH君に渡すと寡黙なH君の顔がほころびます。
「いいっすね…!」
はい、フィルムカメラ好きの大勝利です。
プリントされた写真をめくるほどに「これいいですよね」「あぁ、失敗してる…」と一喜一憂しているのを見て、私も初めてカメラを始めたころの感動を思い出したものです。
ところでこのカメラ、めちゃくちゃいいですねぇ…。
絞り開放付近では若干の周辺減光があり、最短撮影距離が0.7mとなかなか寄れないために室内では失敗写真が多くなってしまいがちですが、コンパクトカメラにありがちなチープな描写ではなく、シャープでどこか温かみのある写りをするのは、Nikonの光学性能のたまものでしょうか。
Nikonは、このピカイチシリーズを含め、コンパクトカメラには「NIKKOR」の銘をつけませんでした。
のちに高級コンパクトとして発売される「Nikon 35Ti」以降はNIKKOR銘を冠するようになったことを鑑みると、硝材等の違いはあれど、Nikonのレンズ作りには一切の妥協はなく、光学性能の高さは「Nikon LENS」においても間違いはないものでしょう。
後日談
H君から「コンパクトのフィルムカメラでいいのないですか?」と聞かれた私。
にやにやしたいのをこらえながら、あーでもないこーでもないと提案する中で私が勧めたのは「現場監督」でした。
少し変わったカメラですが、使いやすく、壊れない。長い相棒にするには最適なカメラでしょう。
すでにフィルムを装填して、H君は今日も撮影に出かけるようです…。(心の中でガッツポーズ)
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