札幌市の買取店が解説!フィルムからミラーレスまでカメラ100年の歴史

2025.11.05

札幌の中古カメラ・カメラレンズ買取専門店「EZO CAMERA(エゾカメラ)」です。

ご自宅の押し入れやクローゼットに、もう何年も使っていないカメラが眠っていませんか。

「学生時代に夢中になったフィルムカメラだけど、さすがに価値なんてないだろうな」
「新しいミラーレスカメラを買ったから、これまで使ってきたデジタル一眼レフを売りたいけど、どこに相談すればいいかわからない」

札幌市でカメラの売却をご検討されているお客様から、私たちは日々そのようなお声をいただきます。

カメラは、この100年あまりでフィルムからデジタルへ、そして一眼レフからミラーレスへと、大きな進化を遂げてきました。

その一台一台には、最先端だった技術の結晶と、持ち主だけが知るかけがえのない思い出が詰まっています。

この記事では、札幌市のカメラ買取専門店「エゾカメラ」が、1800年代初期のピンホールカメラから最新のミラーレスカメラに至る壮大な歴史をたどります。

それぞれのカメラが持つ特徴と、現代における価値について、専門家の視点からわかりやすくお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。

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写真の原点:カメラの歴史の始まり

始まり

私たちが今、当たり前のように手にしているカメラの歴史は非常に古く、その原型は1800年代まで遡ります。

レンズやフィルム、デジタルセンサーといった複雑な機構が生まれる遥か以前、光を捉えて像を映し出すという単純な原理から、写真の歴史は始まりました。

ここでは、現代の高性能カメラへとつながる技術の礎を築いた、最初期のカメラについて簡単にご紹介します。

ピンホールカメラ(1800年代初期〜):レンズのないカメラの原点

ピンホールカメラは、その名の通り、レンズの代わりに小さな「針穴(ピンホール)」を使って像を映し出す、最も原始的でシンプルなカメラです。

完全な暗箱の壁に小さな穴を開けると、箱の反対側の壁に外の景色が逆さまに映る「カメラ・オブスクラ」という現象を応用したものです。

レンズがないためピント合わせは不要ですが、非常に小さな穴から光を取り込むため、露光に長い時間が必要でした。

しかし、光が直進して像を結ぶという写真の根本原理を理解する上で、このピンホールカメラは欠かせない存在です。

その構造は現代でも科学の教材として用いられ、多くの人が写真の第一歩として触れる機会のある、まさに「カメラの原点」と言えるでしょう。

プレートカメラ(19世紀後半):ガラス乾板で記録した時代

19世紀後半になると、写真はより実用的な段階へと進化します。

その主役となったのが、ガラス板に感光材を塗布した乾板(かんぱん)に像を記録するプレートカメラです。

木製で、ピントを合わせるために蛇腹(じゃばら)を伸縮させる特徴的なデザインは、古い写真や映画などで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

プレートカメラは、現代のカメラのように手軽に持ち運べるものではなく、三脚に据えて一枚一枚丁寧に撮影する必要がありました。

しかし、大きな乾板を使用するため、非常に高精細で階調豊かな像を得ることができ、当時の肖像写真や歴史的な風景写真の多くがこのカメラで撮影されています。

プロの写真家たちが、光と影を巧みに操り芸術作品を生み出した、写真技術の黎明期を象徴するカメラです。

フィルムカメラの黄金時代(1900年代初期〜2000年代初期)

フィルムカメラ

写真が一部の専門家や富裕層のものではなく、広く一般の人々にも普及する大きなきっかけとなったのが、ロールフィルムを使用するフィルムカメラの登場でした。

プレートカメラの時代に比べ、カメラは劇的に小型・軽量化し、誰もが日常の風景や家族の笑顔を手軽に記録できる時代が到来します。

ここから約100年間にわたり、フィルムカメラは写真文化の主役として黄金時代を築き上げました。

フィルムカメラの特徴と魅力

フィルムカメラが持つ最大の特徴は、レンズを通して入ってきた光を、感光剤が塗られたフィルムに焼き付けることで像を記録する、化学的なプロセスにあります。

シャッターを切るたびにフィルムを巻き上げる機械的な感触、撮影できる枚数に限りがあるからこそ一枚一枚を大切に撮る緊張感は、デジタルカメラにはない独特の体験です。

そして、フィルムカメラの魅力は、その写りの「味」にあります。

フィルムの種類によって異なる発色や粒状感(グレイン)、デジタルでは表現しきれない滑らかな階調のつながりは、温かみのある独特の雰囲気を作り出します。

現像するまでどんな写真が撮れたかわからないワクワク感も、非効率的でありながら多くの写真愛好家を今なお魅了し続ける理由の一つでしょう。

デジタル技術が全盛の現代において、このアナログならではの魅力が再評価され、若い世代にもフィルムカメラの人気が再燃しています。

代表的なフィルムカメラの機種

フィルムカメラの黄金時代には、歴史に名を刻む数々の「名機」が誕生しました。


ドイツのライツ社(現ライカ)が生み出した「ライカ」は、35mmフィルムを使用する小型カメラのフォーマットを確立し、報道写真やスナップ撮影のスタイルに革命をもたらしました。

その精巧な作りと卓越したレンズ性能は、今もなお世界中の写真家の憧れです。

そして、日本のカメラ産業を世界一の座に押し上げた立役者が「ニコン F」です。

1959年に発売されたこの一眼レフカメラは、堅牢なボディと優れた交換レンズ群、システムカメラとしての拡張性の高さで、プロの写真家から絶大な信頼を獲得しました。

その他にも、6×6cm判の大きなフィルムで高画質な写真を生み出すスウェーデンの「ハッセルブラッド 500C/M」や、手軽に本格的な写真が楽しめる国民機として普及した「ペンタックス SP」、独創的なハーフサイズカメラ「オリンパス PEN」など、個性豊かなカメラが数多く存在します。

デジタルカメラの登場と普及(1990年代後半〜)

デジタルカメラ

1990年代後半、写真の世界は100年に一度とも言われる大きな転換点を迎えます。

撮影した画像をフィルムではなくデジタルデータとして記録する「デジタルカメラ」が登場し、写真の撮影、閲覧、共有の方法を根本から変えてしまいました。

特に、小型で手軽なコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の登場は、写真文化の裾野を爆発的に広げる原動力となりました。

デジタルカメラ(コンデジ)の特徴

デジタルカメラがもたらした最大の革命は、「フィルムからの解放」でした。

フィルム代や現像代を気にする必要がなくなり、メモリカードの容量がいっぱいになるまで、人々は何枚でもシャッターを切れるようになりました。

撮影した写真は、その場ですぐに背面の液晶モニターで確認し、失敗した写真は削除できます。この手軽さは、フィルム時代には考えられなかった利便性でした。

さらに、記録した画像データはパソコンに簡単に取り込め、メールで送ったり、ウェブサイトに公開したりと、写真の楽しみ方を大きく広げました。

ポケットに入るコンパクトなサイズ感で、誰もが日常の出来事を気軽に記録し、世界中の人々と共有できる時代が始まったのです。

代表的なデジタルカメラの機種

デジタルカメラの普及を語る上で欠かせないのが、1995年に発売された「カシオ QV-10」です。

世界で初めて液晶モニターを搭載し、「撮ってすぐ見る」というデジタルカメラのスタイルを確立した、まさに革命的な一台でした。

その後、各社から様々なデジタルカメラが登場します。

ソニーの「サイバーショット」シリーズは、スタイリッシュなデザインと優れた性能で人気を博し、デジタルカメラをファッションアイテムの一つにまで押し上げました。

また、キヤノンの「IXY DIGITAL」シリーズは、小型・高画質・洗練されたデザインで「コンデジ」市場を長年にわたって牽引する大ヒットシリーズとなりました。

近年では、スマートフォンのカメラ性能が向上しましたが、リコーの「GRシリーズ」のような、単焦点レンズを搭載した高級コンパクトデジタルカメラは、その描写力から今でも根強い人気を誇っています。

デジタル一眼レフの隆盛(2000年代〜2010年代)

カメラ

コンパクトデジタルカメラの普及によって写真が身近になる一方で、より高画質で本格的な写真を撮りたいというニーズも高まっていきました。

その声に応える形で2000年代から急速にシェアを伸ばしたのが、フィルム一眼レフの構造とデジタル技術を融合させた「デジタル一眼レフカメラ」です。

プロフェッショナルやハイアマチュアを中心に、写真表現の可能性を大きく広げました。

デジタル一眼レフの特徴

デジタル一眼レフの最大の特徴は、レンズとイメージセンサーの間に「ミラー(反射鏡)」を持つ構造にあります。

レンズが捉えた光景(像)は、このミラーに反射して光学ファインダーに導かれます。

これにより、撮影者は電気的な処理を介さない、クリアでリアルタイムな光景を直接目で見て構図を決めることができます。

シャッターを切る瞬間だけミラーが跳ね上がり、光がイメージセンサーに届く仕組みです。この構造により、動く被写体への追従性に優れ、タイムラグのない快適な撮影が可能です。

また、レンズ交換によって広角から望遠まで多彩な表現ができること、大型のイメージセンサーを搭載することで高画質で美しい「ボケ」を活かした写真が撮れることも、デジタル一眼レフが多くの写真愛好家から熱烈に支持された理由です。

代表的なデジタル一眼レフの機種

デジタル一眼レフの普及を決定づけた歴史的なモデルが、2003年に発売された「キヤノン EOS Kiss Digital」です。

当時としては画期的な10万円前後という低価格を実現し、「デジタル一眼レフは高価でプロのもの」というイメージを覆しました。

このカメラの登場により、子育て世代のファミリー層などを中心に、多くの人が本格的なデジタル写真の世界へと足を踏み入れました。

一方、プロフェッショナルの世界では、ニコンとキヤノンの二大巨頭が熾烈な開発競争を繰り広げました。

ニコンの「Dシリーズ」やキヤノンの「EOS-1Dシリーズ」は、過酷な現場での使用に耐える高い信頼性と、最高峰の画質・性能で、報道、スポーツ、風景など、あらゆるジャンルの第一線で活躍しました。

ミラーレスカメラの現在(2010年代〜現在)

ミラーレスカメラ

2010年代に入ると、カメラ市場に新たな潮流が生まれます。

デジタル一眼レフの象徴であったミラー機構を省略することで、高画質とコンパクトさを両立した「ミラーレス一眼カメラ」が登場し、瞬く間に市場の主役へと躍り出ました。

現在、カメラ市場の技術革新を牽引しているのは、このミラーレスカメラかもしれません。

ミラーレスカメラの特徴

ミラーレスカメラは、その名の通り、デジタル一眼レフにあったミラーボックスと光学ファインダーを取り除いた構造が最大の特徴です。

レンズが捉えた光は、直接イメージセンサーに当たり、その映像が電子ビューファインダー(EVF)や背面の液晶モニターに映し出されます。

この「ミラーレス構造」は、多くのメリットを生み出しました。

まず、ボディを大幅に小型・軽量化できるため、デジタル一眼レフと同等の画質を、より気軽に持ち運べるようになりました。

また、イメージセンサー上で直接ピントを合わせるため、AF(オートフォーカス)の精度が非常に高く、画面の隅々までピントを合わせることが可能です。

人物の瞳を自動で検出してピントを合わせ続ける「瞳AF」などの先進的な機能も、ミラーレスカメラの得意とするところです。

さらに、光学ファインダーでは難しかった、明るさや色合いといった設定の変更結果を撮影前に映像で確認できるため、初心者でも失敗の少ない撮影ができます。

代表的なミラーレスカメラの機種

ミラーレスカメラ市場を初期から牽引し、フルサイズミラーレスの時代を切り拓いたのがソニーの「α(アルファ)シリーズ」です。

卓越したAF性能と動画機能で、プロ・アマ問わず多くのユーザーを獲得しています。

長年フィルムで培ってきた独自の色表現に定評があるのが、富士フイルムの「Xシリーズ」です。クラシカルなデザインとダイヤル中心の操作性で、写真を撮る楽しみを教えてくれるカメラとして根強いファンを持ちます。

一眼レフ市場の二大巨頭であったキヤノンとニコンも、それぞれ「EOS Rシリーズ」「Zシリーズ」で本格的にミラーレス市場に参入。

長年のカメラ開発で培った信頼性や操作性、豊富なレンズ資産を活かして、急速にシェアを拡大しています。

その他、パナソニックの「LUMIXシリーズ」やOMデジタルソリューションズの「OM SYSTEM」など、各社が個性的なミラーレスカメラを開発し、市場を盛り上げています。

ご自宅に眠るカメラ、札幌市のエゾカメラが買い取ります

ezo camera logo

今回は、光を捉える単純な箱であったピンホールカメラから、フィルムカメラの黄金時代、そしてデジタル一眼レフを経て現在のミラーレスカメラに至るまで、100年以上にわたるカメラの壮大な進化の歴史をたどってきました。

それぞれの時代を彩ったカメラには、その時代の最先端技術が詰め込まれた「技術的な価値」だけでなく、持ち主の方がそのカメラと共に過ごした時間、レンズの向こうに見つめた大切な人や風景といった、かけがえのない「思い出という価値」も宿っています。

札幌市のカメラ買取専門店である私たちEZO CAMERA(エゾカメラ)は、そのようなお客様の大切なカメラを、単なる「モノ」としてではなく、歴史と物語を持つ「一台」として、専門知識と経験をもって丁寧に査定させていただきます。

古いフィルムカメラから、一時代を築いたデジタルカメラ、長年愛用したデジタル一眼レフ、そして最新のミラーレスカメラまで、どのようなカメラでも、まずは一度私たちにご相談ください。

専門知識豊富なスタッフが、あなたのカメラに眠る本当の価値を見出し、次へと大切に橋渡しするお手伝いをいたします。査定は無料ですので、お気軽にご連絡ください。

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